あかおににはお葬式でかけてほしい曲がいくつかある。まだ出尽くしてはいないが、すでにリストが作れるぐらいの数にはなって来た。
現時点で危機が迫っているわけではない。それなりによいお年ではあるものの健康状態に問題はなく、特に急ぐ必要はない。
ではあるが、世の中いつ何があるか分からない。思わぬタイミングで終わりが来ても、気に入らない音楽で人生を締めたくはないし、好きな曲はその人のこだわりや好みを表すものだと思うので、今のうちに描き留めておきたい。
ちなみにお葬式に相応しくない曲調も含まれるが、あちらの人になってしまえば、それはあかおにの心配事ではありませーん、とうそぶいてしまえるので、その点は考慮しないことにする。
- パウ・カザルス編曲「鳥の歌」ホワイト・ハウスでのカザルスによる演奏
- シベリウス作曲「悲しきワルツ」
- シベリウス作曲「レンミンカイネン組曲 トゥオネラの白鳥」
- ブラームス作曲「交響曲第3番第3楽章」
- マーラー作曲「交響曲第5番第4楽章 アダージェット」
- アルベニス作曲「スペインの歌第4曲 コルドバ」
- Eumir Deodato「Bebe」
- The Corries「Flower of Scotland」ー 男子ラグビー15人制スコットランド代表チーム戦の前に、Murrayfieldスタジアムで、バグパイプ演奏で始まり、一番はバグパイプに合わせて、二番はアカペラで会場のファンと選手が大合唱しているもの
- Dave Grusin「Secret Place」
リストはこの先もっと長くなるかも知れない。順番もまだ決めていない。ただ、一曲目は「鳥の歌」、最後の曲は「コルドバ」、がよい。
「鳥の歌」は、カザルスがカタルーニャ民謡を編曲したもの。スペイン内戦後の抑圧された故郷に再び自由と平和が訪れることを願い、切なる思いを込めて演奏するカザルスのうめきのような息遣いも収録されている。
最後の曲に選んだ「コルドバ」は、あかおにの大好きなコルドバを表現した一曲だ。メスキタを訪れた時に、かつては華やかであったに違いないイスラム装飾の色褪せた壁を目の前にして、とめどなく涙が流れ、切なくも不思議な懐かしさと心の安らぎを覚えた街。あかおにの魂が帰る場所なのかも知れない。
「コルドバ」は軽やかに跳ねるようなリズムで終わる。
あかおにの人生も、そんな風に閉じられたら、と願っている。